ライターによる糸端処理がうまくできていなかったので、ずっとほつれ止め液を使用していました。
そんな中、プラモデルをやっている人生の先輩から、ヒートペンのことを聞きました。
私のやっているオヤは、ライターの火で糸端処理をするのだと話したところ、ナイロンやポリエステルに対して、ライターは火力が強すぎるのでは?と問われました。
ライターは火の温度が800~1000度なので、焦げたり、溶けすぎたり、燃えてしまう可能性もあり、(私のような不器用は特に)危ないよと言われました。
そこで紹介されたのが、ファンテックのカービングヒートペンCH-1 でした。
このヒートペンの温度は280度。ナイロンやポリエステルの融点は225度。(ポリエステルは225度~276度とのこと)
なので、溶かすための融点はクリアしています。
そこで、過去作品から、ほつれ止め液処理をしていない作品をチョイス。
これが、今回購入したヒートペン。
ヒートペンのボタンを押すと、瞬時に先が発熱して、赤くなります。
ヒートペンの先は、280度になっているので、触らないようにしてくださいね。
そして、ちょんと糸端を突くと…。
このように、先が丸まって、ライター処理したような糸端に。
すごく簡単です。(煙が出るので、少し気をつけてください)
この作品はチズメリのポリエステル糸です。
こんなにほつれている糸端も…。
このように、ちょいっと糸端処理。
この作品は、カナガワのナイロン糸です。
こんな風に、糸端にちょいとヒートペンの先をつけて、ちょちょっと溶かしながら丸めていくだけです。
ちょっと見にくいですが、黄色など淡色の糸端も、焦げずに綺麗。
中々、異なる趣味の人同士でお話することはあまり無いと思うのですが、たまにはそういう話をしてみると、思わぬ収穫があるものだなぁと思いました。
このヒートペンは、プラモデルに使用していると乾電池(単三電池)の消耗が激しいそうですが、恐らく糸端処理をしているだけでは、そんなに消耗しないのではないか?との、人生の先輩のお話でした。
※追記※
電池交換の目安は、ヒートペンの先が赤くならなくなったら交換時期です。
それでも使用していると、ペン先にポリエステルやナイロンが付着し、黒くなってしまいます。また、きちんと熱処理できないので、糸を引いたり端がギザギザになったりします。
かなり重宝しそうです。
ほつれ止め液は、使い道があると思うので、このままキープしておきます。
トルコでの、ナイロンやポリエステルの、ライターでの糸端処理は、身近な小型火力がライターだったのではないかと思われます。
シガラオヤという、タバコの銀紙を使ったオヤもあったそうなので、タバコを吸う男性が多く、ライターも身近だったのでは?と思っております。
いつかトルコに行ってみたいなぁ。