そんなわけで、特に写真は撮っていない。
ただ、中は意外と忙しく、ワイン店も店主一人で対応が手一杯。
ガイドさんまでワインの箱詰めに駆り出される状態だ。
カッパドキア名物の、洞窟住宅を模した容器に入ったワインが特に人気で、とにかく箱に詰めまくるガイドさんにおすすめを聞いてみる。
その、洞窟の容器以外のワインで(天邪鬼)。
すると、すぐに「このワイン!」というものが出された。
「このワイン、ウチヒサルのワインです。私の故郷のワインです。飲んでほしいです」
ガイドさんはウチヒサルの出身で、故郷が好きだし、知ってもらいたいし、だからこそそのワインを勧めたのだろう。
心意気に惚れて、一本買い求める。
ただ、店を出てふと気になった。
このワイン、日本まで割れずに持ち帰れるのかしら??
疑問はバスの棚に上げておいて、昼食。
ここでは、カッパドキア名物の壺ケバブを食べることに。
お兄さんが、壺を割って料理を出してくれる。
私のところに料理が出てこず、慌てて食べたのでメインの写真は撮り損ねた。
デザートのアンズのシロップ漬けが素朴でおいしい。
そういえば、カッパドキア名物の容器入りワインとはどんなものか?と思った方に。
なんか白茶けた容器がそうです。カッパドキアの洞窟を模しているとか。
中身の容量はハーフボトル程度だそうだ。
レストランのテラスからは、美しい渓谷の風景が見えるとのことだが、残念ながら雪でよく見えない。
カッパドキアは昔から鳩を飼っている家が多く、洞窟を鳩小屋にして飼育していたそうだ。
鳩の糞を肥料にブドウを作り、この厳しい土地を生き抜いてきたのだという。
さて、ウチヒサルのワインは割れずに日本まで戻ったが、これを書いている時点では、まだ飲んでいない。
(続く)